プロジェクト管理は、お客様満足度を保証するための、重要なプロセスです。 お客様が自動化ソリューションにご興味をお持ちでしたら、RAXがプロジェクトの企画・提案をさせていただきます。 これには大きく2つの段階があり、プレ・プロジェクトと、お客様との契約締結後の本プロジェクトです。
プレ・プロジェクト(設計・企画)
プレ・プロジェクトとは、プロジェクトの設計段階のことを指します。これはお客様との密接なやり取りの中で行われますが、その第一歩は、既存のプロセスフローと、その各工程を十分に理解することです。
プロセスフローに最近変更があったり、仕入れ量や売り上げ量の季節変動など考慮すべき歪みがあったりするため、お客様はこれらの詳細な情報を持っていないことがよくあります。
そのため、RAXはその経験を用いて必要な情報を割り出し、現在の工程を明確に定義した上で、施設の見取り図にプロットします。既に図面がある場合はお客様から提供され、ない場合はRAXが作成いたします。
第二のステップは、自動化ソリューションの必要処理能力を特定することです。RAXチームは、お客様のデータベースから入手可能な関連情報にアクセスし、これを分析して、少なくとも過去12ヶ月間の現状を把握します。これにお客様の事業計画を加えていただき、次の特定期間における要件を算出します。
この要件定義により、既存のプロセスフローと必要処理能力、および関連するFTE(フルタイム当量)の確認が取れましたら、お客様に最適な自動化ソリューションの実施計画を提案させて頂きます。
この時RAXは、私たちの自動化技術が最大の効果を生み出すことができる場所を特定することに集中的に取り組みます。
これは、お客様が最初に考えた場所とは異なる場合もあります。なぜならば、私たちの自動化技術は、既存のプロセスを革新的に改善することが多くあるからです。
例えば、低速・中速の工程の自動化に焦点を当てるべきだと考えているお客様は多くいらっしゃいます。 しかし、FTE(フルタイム当量)の大半は通常、高速の工程に割り当てられています。そして、その工程が手作業で処理するにはやや複雑であることも、少なくありません。
これに焦点を当てることで、自動化ソリューションの可能性が最も広がるのです。 更に、このようなソリューションは、余剰の自動化能力を利用して、低速・中速の工程の自動化にも転用することが可能です。
RAXの自動化ソリューションの設置された既存の現場を訪問することで、自動化の戦略的機会をより深く理解することができます。
既存顧客先への訪問はお気軽にお問い合わせください。
次に、RAXのプレプロジェクト・チームが、RAXの開発チームとともに、プロジェクトのコスト計算を行います。
お客様に予算案を確認していただいた上で、RAXチームはプロジェクトの範囲を予算に合わせて変更し、発注書(PO)を受け取った時点からプロジェクト完了までに必要な期間を提示します。
本プロジェクト
お客様からの発注が入り次第、本プロジェクトが始動します。
最初のステップはデザイン・フリーズ(プロジェクト設計の最終決定および固定)です。これは通常、発注書(PO)の受領から数週間後に行われます。この段階で、プレ・プロジェクト段階でのすべての要件・前提を、お客様と再度確認させていただきます。
また、現地視察が行われ、機器を設置するスペースのすべての寸法がチェックされます。同時に、お客様とRAXのITチームとの間で、詳細なIT要件を特定するための話し合いが開始されます。
デザイン・フリーズが合意されると、RAXはすべてのハードウェアの製造と、必要な追加ソフトウェアの開発を開始します。ソリューションの設置と試運転に必要な人員と時間が特定され、輸送の準備と手配が行われます。これらの手配はすべて追跡されます。
私たちのプロジェクトのほとんどは標準的な自動化ソリューションであり、すでに世界中でRAXの同様の設備が稼動しています。これらの既存のプロジェクトでは、技術的な問題はすでにクリアされており、解決に必要な技術はすべて調達または開発されています。
そのため、標準的なソリューションには通常のプロジェクト・マネジメント手法を導入しています。
一方で、革新的なソリューションに対しては、経験上、アジャイル・プロジェクトマネジメントの手法がより適切であり、不測の事態や予測不可能な問題を解決するために必要なリソースの再配分をより迅速に行います。
全体を通して、RAXのプロジェクトマネージャーは、お客様に十分な情報が提供されることを保証します。本プロジェクトは、システム全体のパフォーマンスをお客様にご納得いただくことで完了します。
プロジェクトスコープ
長年にわたり、私たちは数多くの自動化ソリューションを設計してきました。その規模も自動化範囲も大きく異なります。
しかしながら、中小企業も大企業も直面している課題は本質的に同じです: スペース、労働力、パフォーマンスなど。
ただし、企業のサイズが大きいほどこの課題の重要度は増します。
成長中の 中小企業でも、国際的な大企業でも、私たちは、その工程を自動化し、ワークフローを円滑にし、従業員を幸せにする解決策を持っています。
小規模プロジェクト
保管容量:10,000個
処理能力:1日当たり3000個
面積:5平方メートル
rBox 1台 (3m), ベルトコンベア
オプション:バッチ処理、ルースサンプルの自動化、全自動ローディング、パッケージング、ラベリング、分類など
中規模プロジェクト
保管容量:260,000個
処理能力:1日当たり12,000個
面積:100平方メートル
rBox 4台 (15m), aFill ( 自動ローディング), xAct (自動ペアリング), xTag (ジョブチケットの印刷・折り畳み), ベルトコンベア
オプション:バッチ処理、ルースサンプルの自動化、梱包など
大規模プロジェクト
保管容量:750,000個
処理能力:1日当たり50,000個
面積:1500平方メートル
rBox 25台 (15m ), aFill (自動ローディング ), ベルトコンベア
オプション :バッチ処理、ルースサンプルの自動化、全自動ローディング、梱包、宛名印字・貼付、配送業者ごとの仕分けなど
プロジェクト期間
プロジェクトの複雑さと規模によって変動しますが、プロジェクト期間 は通常、 6カ月から12カ月 の間で前後します。
これには、契約の承認、プロジェクトの検証(図面)、機器の組み立て、設置、ソフトウェアの開発と統合、試運転、最終テストが含まれます。 これは、お客様の社内期限に応じて、 “Go Live“(本番稼働)の日程を決める際に考慮しなければなりません。
自動化ソリューションが本番環境で稼動した後は、システムが完全に統合され、お客様のニーズを満たしている事を確認します。そして、RAXのエキスパートがソフトウェアとハードウェアの両方についてご説明いたします。
製品・ソリューションについて、より詳しい情報をお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせください。必要なものを見つけるお手伝いをさせていただきます。